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Posted by ミリタリーブログ at

2016年04月01日

ざ・OstFront1942 オフィシャルレポート Vol.4

去る3月19,20両日に渡って行いましたWW2東部戦線ヒストリカルイベント「ざ・オストフロント1942」のレポートを続けます。
多くの参加者によって作られたこのイベントのすべてを紹介することはできませんが、写真レポートによりイベントの雰囲気を感じていただければ幸いです。

なお「ざ・オストフロント1942」は日本でもちょっとこだわりを持ったWW2イベントをやりたい、参加したいという意思から生まれ、多くの方々の協力を得て関西ヒストリカルイベント運営事務局が主催しております「フロントシリーズ」のイベントです。
「フロントシリーズ」では、ある程度のリアルな装備、被服も目指してはいますがそれ以上に「歩兵の行動、生活、戦闘」の体験に重きを置いています。
銃や装備をただカッコ良い、だけではなく実際にそれらを身につけて戦いに身を投じた方々に思いを馳せ、感じ取っていただきたいと願っています。

レポート4ではソビエト労農赤軍に支給された食事と野営地を紹介致します。




糧食を運搬中の赤軍。 防御陣地及び野営地で食事していただくため、パンは木箱に、スープはスープコンテナに入れて運搬しました。
ソビエト労農赤軍には朝昼分のライ麦パン、そして朝食にスープ、昼食にはボルシチが支給されました。













陣地後方に設営された野営地で朝食を摂るソビエト労農赤軍の兵士達。
ほぼ当時の物だけで構成されており、実際に参加兵士達の多くがここで寝ました。
なお、ライ麦パンは製作都合上、ドイツ軍のものと同じものですが、ロシアで広く食べられたものとは違うかもしれません。
このあたりは主催側の勉強不足で申し訳ありませんが、今後の為にどのような物が多かったかご教示下されば幸いです。 ※おがくず入りとかの話は不要です。もちろんあった事実なのでしょうが、普段からそれではないでしょう。












昼食風景。
状況中であり、陣地では警戒を続けながらの食事を行いました。
兵力や状況に余裕があれば、後方に下がっての落ち着いた食事も摂れるでしょうが、実際の戦場においてはこのような形態も多かったのではないかと考えます。
もちろん実際には前線では食事も冷たく、また食べ物、食器などすべては不衛生な状況だったのではと想像します。

なお、ボルシチはロシアの伝統的な料理ですが、軍の糧食と言う事で肉はコンビーフを使用し、味付けはコンソメのみで行いました。


なお調理についてはドイツ軍と共用でスタッフ糧食班が実施しました。
イベントスタッフ側ではありますが、糧食を担当して下さったSTEINER氏、野戦炊事釜で火力支援してくれた馬好き伍長、他お手伝い下さった黒騎士中隊の皆様、そして40斤ものライ麦パンを焼いくれた私の母親に心から感謝致します。

vol.5に続く。



http://www.his-event-kansai.com/
次回イベント「ヒスサバ14」 参加大募集中!
  

Posted by 先任 at 18:00Comments(0)イベントレポート

2016年04月01日

ざ・OstFront1942 オフィシャルレポート Vol.3

去る3月19,20両日に渡って行いましたWW2東部戦線ヒストリカルイベント「ざ・オストフロント1942」のレポートを続けます。
多くの参加者によって作られたこのイベントのすべてを紹介することはできませんが、写真レポートによりイベントの雰囲気を感じていただければ幸いです。

なお「ざ・オストフロント1942」は日本でもちょっとこだわりを持ったWW2イベントをやりたい、参加したいという意思から生まれ、多くの方々の協力を得て関西ヒストリカルイベント運営事務局が主催しております「フロントシリーズ」のイベントです。
「フロントシリーズ」では、ある程度のリアルな装備、被服も目指してはいますがそれ以上に「歩兵の行動、生活、戦闘」の体験に重きを置いています。
銃や装備をただカッコ良い、だけではなく実際にそれらを身につけて戦いに身を投じた方々に思いを馳せ、感じ取っていただきたいと願っています。


今回はドイツ軍に支給された食事について。

このイベントでは模擬戦闘参加者に朝、昼の2食。 見学者には昼食の支給を行い、当時の軍隊の食事について体験していただきました。




ドイツには朝にライ麦パンとシュマルツと呼ばれるラードペースト、そしてピクルスと代用入りコーヒーを支給。
パンは1斤1kgのものですが、本来は1.5kgのものが主流だったようです。 それを焼くには専用のオーブンが必要になります。。。
なおドイツ兵1日分の支給量は750gだそうですが、現代日本人で一食250gを食べきるのはかなり困難でしょう。
イベントでは2食分として300gを支給致しました。


朝食を取る中隊本部。
実に簡素な食事ですが、これは元々のドイツの食文化でもあります。
また通常パンは塊のままで支給され、兵士達は自分のポケットナイフでスライスし、シュマルツを塗って食べます。





射撃陣地構築の傍ら、朝食を摂る迫撃砲班。







昼食はケーニヒスベルク風肉団子のスープ。
部隊は敵と睨み合っている想定でしたので、スープ缶に入れて各分隊毎に運搬、支給しました。















各分隊、迫撃砲班、小隊本部の食事風景。


以下は今回糧食を担当してくれたSTEINER氏のFBより抜粋します。

Die Feldküchengerichte:野戦調理指針
Nach den Original-Feldkochbuch des OKW 1941 :国防軍最高司令部刊「野戦調理1941年版」より
このマニュアルによると

Königsberger Klops (ケー二ヒスベルク風肉団子)
Aus der Hackfleischmasse Klopse formen, auskochen und 15 Minuten ziehen lassen.
ひき肉で沢山団子を作り15分茹でる。

Aus Brühe und Mehlschwiße weiße Tunke herstellen und mit Zitrone oder Essig, Gurkenbrühe, Weißwein, Kapern, Hering oder Sardellen abschmecken.

ブイヨンと小麦粉でホワイトソースを作る。そして、レモンまたは酢、ピクルス液、白ワイン、ニシンまたはアンチョビで味を調える。

今回のケー二ヒスベルク風肉団子は、いわゆるオストプロイセンの郷土料理である。肉団子にニシンを加えるとヴェストプロイセンの物となるが、予算の関係もあり合挽きの肉を使用した。
ホワイトソースは、マニュアル通り乳製品は加えずに、朝給与したピクルスの漬け汁を使用した。
この節約は、上記の野戦調理 1941年版にも記されている野戦調理10則(野戦調理の心得)に則したものである。

2. Nutze alle Lebensmittel gut aus. Dermeide überflüssigen Abfall beim Gemüseputzen und Kartoffelschälen. Koche Knochen, Sehnen, Schwarten, holzige Gemüseteile und Strünke kräftig aus. Verwende geschickt jeden noch brauchbaren Rest.
Grund : Kampf dem Verderb !

2 食材は適切に全て利用せよ。野菜の洗浄、皮むきに、水の浪費は避けよ。骨、腱、皮、野菜の木質部分、茎も調理すべし。 如何なる時も、あらゆる屑を賢く有用に使用せよ。
理由 腐敗と戦え !




イベントスタッフ側ではありますが、糧食を担当して下さったSTEINER氏、野戦炊事釜で火力支援してくれた馬好き伍長、他お手伝い下さった黒騎士中隊の皆様、そして40斤ものライ麦パンを焼いくれた私の母親に心から感謝致します。

vol.4に続く。



http://www.his-event-kansai.com/
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Posted by 先任 at 06:00Comments(0)イベントレポート