2016年03月31日
ざ・OstFront1942 オフィシャルレポート Vol.2
去る3月19,20両日に渡って行いましたWW2東部戦線ヒストリカルイベント「ざ・オストフロント1942」のレポートを続けます。
多くの参加者によって作られたこのイベントのすべてを紹介することはできませんが、写真レポートによりイベントの雰囲気を感じていただければ幸いです。
なお「ざ・オストフロント1942」は日本でもちょっとこだわりを持ったWW2イベントをやりたい、参加したいという意思から生まれ、多くの方々の協力を得て関西ヒストリカルイベント運営事務局が主催しております「フロントシリーズ」のイベントです。
「フロントシリーズ」では、ある程度のリアルな装備、被服も目指してはいますがそれ以上に「歩兵の行動、生活、戦闘」の体験に重きを置いています。
銃や装備をただカッコ良い、だけではなく実際にそれらを身につけて戦いに身を投じた方々に思いを馳せ、感じ取っていただきたいと願っています。
今回の「ざ・オストフロント1942」では1942年、ソビエト連邦国内におけるドイツ陸軍とソビエト労農赤軍の歩兵部隊の戦闘をモデルに想定を行いました。
ドイツ陸軍には連隊主力が前進するための支援として「B丘」付近を奪取制圧が、ソビエト労農赤軍にはそれを防ぐため「B丘」付近の防御がそれぞれ命令。
イベントの参加者はこの中隊に科せられた命令を受けた、小隊の一員としての行動をしていただきました。
今回は防御にあたるソビエト労農赤軍の兵士達による陣地構築の様子を紹介致します。
小隊長から命令が発せられます。
何事も命令無しには動きません。
そして命令が下ったからには、何は何でもそれを遂行しなければなりません。
ちなみに「このへん、守って」 というような言葉では命令とはなりません。
防御を命令するならば、敵味方の状況、守るべき範囲、戦力、そして支援部隊や隣接部隊との関係、糧食弾薬、通信についてを明らかにし、明確に行わなくてはなりません。
防御に使用する障害としては地形、地雷、鉄条網、対戦車、舟艇障害などがありますが今回のイベントでは(模擬)鉄条網と塹壕陣地による防御を行いました。
鉄条網は本来であれば、触れるだけで怪我をする「針」のついた物ですが、さすがにイベントで使用できませんのでロープを用いて模擬しています。
これだけでも、人間が走って突破できませんので充分に意味があります。
塹壕陣地は特に敵からの砲撃に対して大きな効果があります。
何もない広場で砲撃を受けた場合、1発の砲弾で歩兵は大きな被害を受けるでしょう。
それを極限し、更に敵の歩兵による直接的な攻撃にも対処する事ができます。
ただ、国内ではこのような陣地を構築できる場所はそうな無いかと思います。
会場のTRENCH様に深く感謝致します。
各陣地や前哨と小隊本部を有線電話にて接続し、有機的な防御の運用に努めます。
連絡、報告、命令は他の通信手段が無ければ伝令に頼らざるを得ないため、このような電話は重宝されました。
もちろん飾りではなくイベントの模擬戦闘中に大いに活用いたしました。
防御の要、重機関銃が設置されます。
機関銃と障害(鉄条網)は綿密に関係するよう配置され、敵の接近を防ぎます。
なお、防御の構成は(防御に限らずですが)地形や戦力、状況によって千差万別で一概に「これが正しい」と言えるものは無いと考えます。
今回の労農赤軍の防御の構成に関しては基本を日本軍の対ソ戦教範から汲み取り、現地の状況とイベントに合わせたモデファイで実施致しました。
vol.3に続く。
http://www.his-event-kansai.com/
次回イベント「ヒスサバ14」 参加大募集中!
Posted by 先任 at 18:00│Comments(0)
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